Introduce出会い

ジュノハートのおいしさは、そのジューシーな果肉にあります。チェリーとは思えないほど肉厚でプリプリな食感は、まさに奇跡のチェリーと言っても過言ではありません。

ですから、私が変に手を加えてこの高貴なさくらんぼを煮たりするのは良くない。では、そのまま食べる以上の贅沢はないかと考え、思いついたのがショートケーキです。
ジュノハートをたっぷりサンドし、隠し味の木苺のジャムで甘酸っぱさをあしらい、最後に大粒ジュノハートを乗せる。想いのこもった素材のおかげで完成した人気のスイーツ。沼畑さんお味はいかがですか?

ジュノハートopen_in_new
青森県が総力を上げて開発し、2019(令和元)年にデビューした、大粒・高糖度の真っ赤なハート形をしたさくらんぼ。見た目やかたち、大きさ、味すべてで秀でている。

Message生産者さんからのメッセージ

今年のジュノハートはみずみずしくて、ほど良い水分と寒暖差で甘みがギュッと詰まって味が濃く仕上がったと思います。でも今年は前半プリプリの感じもありましたが、後半は好天続きで水分が無くなりそうでした。そのへん葉っぱがクリクリっとなってますよね。木がだんだん水を欲っすると、あんなふうになるんです。だから水をやって、それで後半のもプリプリのに仕上がりました。今はさくらんぼの旬が終わって落ち着いて話ができていますが、収穫の2ヶ月くらい前から本当にさくらんぼが成るかなとか。頭の中は真っ暗。旬が進むと、進みすぎて少し傷が入ったり腐りが出たり。本当に来週このさくらんぼをきれいな状態で採れるかなとか。でも、家族や社員みんなの協力で、どうにか今年もやり遂げました。

さくらんぼは気候によっても毎年味は異なります。ハートのカタチも美しくしたい。赤く着色するために適度に葉っぱも取ってあげる。その手の加え方も人それぞれで正解は無いけれど、どんなやり方でも愛情を持ってやれば、それなりに返ってくる。私たちの農園では、作物をありのままに、自然のままに元気にという思いで育てています。

そうやって全てのさくらんぼに愛情を込めて育てても、ジュノハートは栽培や品質基準が大変厳しいので、ジュノハートの生果として出荷できないものがいっぱい出てしまいます。それらは人のわがままで選別されて、カタチも無くなってしまうような商品で出回っていたかもしれない。でも、数年前からヤスヒロさんがこういう美味しいケーキにしてくれて、同じように手をかけて育てた生果のジュノハートとは別の価値を持って売られている。農家にとってとても嬉しいことです。

ヤスヒロさんのケーキは味が最高なのはもちろんのこと、ジュノハートのショートケーキに関わらず素材が主役になってるんじゃないかな。クリームやスポンジがあるけど主役は素材。ほんとにバランス良くまとまっている。尚且つ魅せるケーキばかりなので、このお店に自分の果物を届けたい、並べたいと、若い農家が憧れるようなケーキ屋さんじゃないかな。

ヤスヒロさんみたいな価値を吹き込む人ともっとつながって、このさくらんぼの良さが多くの方に伝わってジュノハートのブランド化にもつながっていけば良いし、そうすることで農家も幸せになれる。生産者、売り先、関係するすべての方々と力を合わせて、いつかは全国に出回るさくらんぼになれば良いなと思っています。

沼畑総合ファーム株式会社open_in_new

約200年の間、青森県南部町の地で代々農業を営んでいる。ぶどう、和梨・洋梨、さくらんぼ、りんご、ミニトマト、伝統野菜 南部太ねぎの栽培のほか、養鶏も行っている。「2018年度青森県ぶどう立木品評会」でシャインマスカットが最高賞の農林水産大臣賞を受賞。作物の声に耳を澄まし、作物本来の力を引き出して育てることを大切にしている。

梅内果樹園 梅内 道子さんがつくる『杏(あんず)』を使った 杏のティービス果樹栽培に適したゆたかな地域と生産者のこだわり